8月2日~4日にかけて、中学生企画 ユースセンターサポートの、好きなことを好きなだけやるキャンプ「maimuraキャンプ」を行いました。
中学生が考えた方針は、
「基本的に自分の好きなことを好きなだけやる!というのが方針でキャンプ前にミーティングをし、自分のやりたい活動をなかまといっしょうにやることができます。おとなは全力でみんなのやりたいことをサポートしてくれます。」
です。
ただし、大人はあくまでサポート役なので、食事を作ってくれるなどサービスの提供はありません。やりたいことをやる自由のためには、食事についても自分たちのことは自分たちでやるという責任があります。大人たちは危険なこと、取り返しのつかないことの予防以外は本人たちの意思を尊重して見守ることにします。
自分たちで募集方法も考え、15人が集まりました。
当日何をするかはイメージできていないメンバーもいたので事前に2回のオンラインミーティングを行い、まずは食事のメニューと役割分担について考えました。現地でやれることはもっと時間をかけて考えられると良かったのですが、時間が足りなかったのが残念でした。
実行委員の3名は、それ以外にも何度も集まって、去年のキャンプ企画を参考に、当日をイメージしながらスケジュールや持ち物、備品、食材の買い出しするものを決めていきました。
みんなから集める費用と、かかる費用の計算もして、集める金額も決めました。自分たちでやるんだから、足りないものがあったら自分たちでなんとかしなければいけません。
おもしろかったのは、郡上は畑を持っている家族も多いので、野菜の持ち込みをみんなにもお願いしたら、たくさん集まったこと。その分の費用は別に回すことができました。
初日の午前中の集合時間前から中学生スタッフは食材の買い出しから頑張りました。20人分なんて買ったことない!飲み物だけで8000円なんて信じられない!などと言いながらスーパーを回ってリストの食材を買っていきました。
到着したらお弁当を食べて、川遊び。楽しいなとボーとしていると、あっというまに夕ご飯を準備する時間に。
困ったのは料理。料理を自信を持ってできるメンバーがいなかったため、怖がってみんな料理をしようとしない。大人は大人で同じ食材を使って自分たちの分を作るという方針でしたので、ほんとうに子どもたちの料理は手伝いませんでした。
最初はみんなわからないながらも全員で何とかしようと協力しはじめた。でも慣れてくると、ちょっと楽したい気持ちが出てくる。誰かが作ってくれないかなと思っている。特定のメンバーばかりに仕事が集中して不満がたまるという状況も起こる。
でも、最後にはみんな分からないなりにも、一回は最後までやってみようということで料理にチャレンジしていたようでした。そこで作り方さえわかれば実は簡単だった!という感想が。だれもやったことがないことは不安ですごく難しいことに感じるけど、やってみればそうでもない、ということは多いです。
子どもたちの料理も今回は失敗が少なくて、どれもおいしくできていましたね。味見させてもらいましたがおいしかったです。失敗も重要だけど、やっぱりおいしいのが一番ですね。
食事以外の時間はほんとうに「自由」
川に入ったり、木陰でのんびりしたり、火を眺めたり、トランプをしたり。ものがないからやることがないんだけど、だからこその自由をみんなも感じてくれていたらうれしい。
釣竿を持ってきて、大きな魚を釣り上げたメンバーもいるよ。
今回はたまたま罠にかかった鹿がいて、肉を取るために捌くというので、見たい人は見に行った。かなり貴重な体験。
やっぱり楽しいのは、ここだからこそできる、川に入っての水遊び。事前にユースセンターで作っていった水鉄砲が大人気。外は暑くても、川の上は涼しいし、冷たい川の水をかけあって最高の気分でした。
暗くなってきたらドラム缶の水を火で沸かしてお風呂に入りました。寒くなってきた体にお湯がすごく気持ちいい。ドラム缶の湯につかったときのみんなのほっとゆるむ笑顔が最高でした。出たくなくなるほど気持ちよかったです。
夜には、ちょっと雨がふったりしました。しとしと雨で、強い雨じゃなかったのでびしょぬれになるほどじゃなくて良かった。朝は寒かったので、寝袋の中があたたかかった。
キャンプの3日目の朝。起きてきて、みんな、ベンチに座って静か(笑)
疲労感と一通りやった感でぐったりまったりしている時間。心地よい時間。
もう帰ってクーラーの利いた部屋でごろんとしたいな、という想いと、まだこの楽しい時間が続いてほしいな、という両方の想いがまじった感じ。
次に来たらこうしたいな、ああしたいな、あれを持ってきてたらよかったな、みたいなことを考えたり。
最後の食事はキャンプ場ではあまり聞かない「チャーハン」
ご飯を炊いてから炒めるなんて、キャンプ場でできるのかな、なんて心配していたんだけどそんな心配をよそに、ちょっとご飯にが芯があったけれど、そんな失敗は些細なことと思えるほどおいしかいチャーハンができあがりました。これはぜひ家でも家族に作ってあげてほしいおいしさでした。きっと感動されますよ。
振り返りの会も開かれることが決まったので、参加した皆さんは反省点を考えておいてください。次につながるような話し合いになるといいなと思っています。まずはみんなゆっくり休んでね。